Generation X Y Zとは、新しいアイドルユニット名ではありません。

アメリカ合衆国において人口を5つの世代に分けたカテゴリの一部です。

Traditionalist（伝統主義者世代） = 1928年～1945年頃生まれ

Baby boomers（ベビーブーム世代） = 1945年～1965年頃生まれ

Generation X（X世代） = 1965年～1980年頃生まれ

Generation Y（Y世代） = 1980年～2000年頃生まれ

Generation Z（Z世代） = 2001年以降生まれ

近年、よく耳にする「ミレニアル世代」は、Y世代と同義語として使われることも多く、別名「M世代」とも言われます。デジタル機器やインターネットが普及した環境に生まれ育った最初の世代で、“デジタルネイティブ”と呼ばれます。SNSなどを利用した情報の収集・発信を得意とする一方、コミュニティへの帰属意識が強く、仲間とのつながりを大切にする傾向があると言われています。さらに、Y世代とは明らかに異なる次の「Z世代」は「ピボタル世代（中枢の世代）」とも呼ばれ注目されています。Z世代の特徴は、真面目で勤勉、お金や教育、キャリアの成功については伝統的な見方を重視しています。また、人種や性別、アイデンティティー、性的指向に関して自由な考え方を持ちつつも、それらに関する新たな基準を作り出しています。これからの社会やビジネスのあり方を変容させる世代として、企業はこれらの世代の将来に対する希望を支持し、彼らの基準に合ったビジネスを展開することだとが必要だと感じます。

① Z世代にとって個人としての独立と成功は重要です。

不況の中で成長してきたY世代は、必要以上の「モノ」に対する支出は苦労して稼いだ金の使い道として価値がないと考えるため、モノよりも経験を重視する傾向があります。しかし、Z世代はモノを買うことに「価値がない」のではなく、「収入を増やすべき」なのだと考えています。起業家精神を持つこの世代からの支持を得るには、「私たちが導く」ではなく「あなたの成功を支援する」というメッセージを打ち出していく必要があります。

② Z世代にとって人種、性別、性的指向における平等性は重要です。

10代の若者たちの大半は、人種や性などの問題に関して高まる議論に接するなかで成長しています。Y世代が企業の環境問題への取り組みを加速させてきたように、Z世代はブランドに対して今後、「自分たちが重要と考える問題について明確な態度を示すこと」を求めていくと考えられています。

③ Z世代は「完璧であること」を求めていません。

自分との違いを理由に他者を低く評価することもなく、従来の“完璧”なイメージを否定し、あるがままのその人たちを受け入れる。身体イメージについても、異なる人種や体形について、いずれも肯定的に受け入れることを学んでいます。また、広告に「リアルさ」を求め、日常生活をより現実的に反映した広告を期待する傾向にあり、自分自身のアイデンティティーを築くために役立つものでなくてはいけません。

2017.05