デザイン思考でビジネスをはじめる
私たちを取り巻く社会において、既存のロジックでは解決できない事案が加速する昨今。先進的な企業では、スタートアップにクリエイターを参加させ、その既成概念に捕われない視点をビジネスに積極的に活用しイノベーションを起こしています。
「デザイン思考」とは、問題を開発することで、人が潜在的に持っている問題やニーズを掘り座げることがポイントです。言いかえれば、ユーザーも知らない価値を創出することがデザイン思考です。問題開発には5つのステップがあり、何度も繰り返すことで様々な視点や価値が創出されブラッシュアップされていきます。
デザイン思考の5つのステップ
①共感(Empathize)
→ ユーザーを観察し、ありのままを受け入れる
②問題定義(Define)
→ ユーザーに深い関心をよせ、 本人も気づかない本質的な課題を定義する
③アイデア創出(Ideate)
→ 定義された課題をアイデアとして創出する(質よりも量)
④プロトタイピング(Prototyping)
→ アイデアに対する価値を確認するため、スピーディに試作品を作成する
⑤検証(Test)
→ ユーザーに試作品を確認してもらい問題点を洗い出す
スティーブ・ジョブスが言ったとされる言葉で「顧客は自分たちが欲しい物は知らない」とあります。iPhoneがない時代にユーザーがその価値を表現できないのはあたりですが、iPhoneを使った途端に虜になってしまうのは必然です。デザイン思考とは、そうした人々のライフスタイルを変える、新しい文化を創り出すために不可欠な「ビジネススキル」になっていくのではないでしょうか?
今、私たちは時代の変革期に立たされています。従来の細分化された歯車の一部を担う人材は必要ありません。急激なビジネス変化に対応するためには、クリエイティブは不可欠であり、今後はデザイナーに限らず、全ての職業に必要なスキルとして求められていきます。
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